代償を1つください その1
昔から、まぁ昔からというか小学生の時からですがよく嘘をつく。
その嘘もつまらない、誰も得をしない様なその場限りの嘘ばかり。
その場の答えが分からず、多そうな方に手を挙げる私は時に嘘をついて合わせていた。
そして、事件は起こる。
野球を小2からやっている私は水曜日の練習が嫌だった。野球を始めるキッカケとなった人ではあるがかなりスパルタだった。
10mノックだとか特殊な厳しい練習もあってとにかく嫌だった。
どうにか休みたい、それも致し方なく休みたい。
小学生の頭なりに考え、思いついたやり方はその時は名案!名将野村!と思えていたが今を考えるととてつもないやり方だった。
『スパルタコーチになりきってキャプテンに休みの電話を入れる』
というとんでもないやり方であった。